2015年12月11日
SBS月火ドラマ「怪しい家政婦 DVD」(脚本:ペク・ウンチョル、演出:キム・ヒョンシク)が韓国で26日に放送された第20話を最後に幕を下ろした。日本テレビ系列のドラマ「家政婦のミタ」を原作にしたこのドラマは、放送序盤から「原作から抜け出せていない」という評価と受けると共に、月火ドラマの視聴率競争で3位を記録するという屈辱を味わったが、今の韓国が直面している現実を描きながら最後にはハッピーエンドを迎えた。現実を反映したストーリー“崩壊した家族、孤独な人々”
「怪しい家政婦」の舞台となったウン・サンチョル(イ・ソンジェ)の家は家庭崩壊の危機に瀕していた。妻と子供たちが海外で勉強する間、家長として、夫として、父親としての立場を認知しないまま社内で不倫をしていたウン・サンチョルは、妻と3人の子供たちが韓国に戻ってきた後も迷走し続けた。
結局、不倫相手のユン・ソンファ(ワン・ジヘ)が妻に会って離婚してほしいと要求し、これにより子供たちから母親を奪う結果をもたらした。その後もウン・サンチョルは自分の子供たちに愛を寄せることができず、むしろ「君たちのせいで結婚したんだ」と苦しんだ。怪しい家政婦パク・ボクニョ(チェ・ジウ)の登場以来、ウン・サンチョルは徐々に父性に目覚め、父親としての居場所を見つけた。
韓国ドラマDVD「怪しい家政婦」の所どころには、現実においてよく見られる苦しみが存在した。しっかりしている長女ウン・ハンギョル(キム・ソヒョン)は初恋に目覚めた思春期の少女で、ウン・ドゥギョル(チェ・サンウ)は自身の将来を心配する少年、ウン・セギョル(ナム・ダルム)は頭は良いものの学校ではいじめられる少年だった。末っ子のウン・ヘギョル(カン・ジウ)は母親が必要な子供として登場した。
たくさん残る物足りなさ…“それにもかかわらず”
すべての視聴者の共感を得ることはできなかったものの、パク・ボクニョの最後の姿はお茶の間に静かな感動を与えた。今まで理解しにくかったキャラクターだったためか、やっと見せてくれた淡い笑顔だけでも視聴者はパク・ボクニョの真心を受け入れることができた。
チェ・ジウの再発見、それぞれの場所で自分のキャラクターを演じきった子役たち、日本のドラマをリメイクした作品でありながら日本のテレビ局に逆輸出されることになった「韓国ドラマ 怪しい家政婦 DVD」。豪傑に笑うことはできなかったが、パク・ボクニョの最後の姿のように淡い微笑みを浮かべることはできた。
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